2012年度理事長予定者
2012年度 (社) 鳥取青年会議所 第54代理事長予定者
生年月日 : 1973年 6月29日
事業所 : 株式会社 白兎設備水道
役職 : 代表取締役
(社)鳥取青年会議所における履歴
2001年 | 後期入会 第2政策委員会 委員 |
2002年 | 第1事業委員会 委員 (国社)日本青年会議所 中国地区鳥取ブロック協議会 スポーツ大会実行委員会 委員 |
2003年 | 総務委員会 委員 (社)日本青年会議所 中国地区鳥取ブロック協議会 ブロック会長幹事 |
2004年 | 因幡文化創造委員会 副委員長 |
2005年 | メディアコミュニケーション委員会 委員長 |
2006年 | 共育活動推進委員会 委員 |
2007年 | 会員交流委員会 委員 (社)日本青年会議所「日本の力」復活実践会議 委員 |
2008年 | 社会参画推進委員会 委員長 |
2009年 | 組織力向上特別委員会 副委員長 因幡ビジョン特別委員会 委員 |
2010年 | 副理事長 |
2011年 | 改革実践特別委員会 委員長 |
はじめに
長引く景気の低迷、真のリーダー不在による政治の混迷と国際社会からの信頼の喪失、そして追い討ちをかけるような東日本大震災による災害、日本は今、度重なる苦難に自信を失っているように思われます。
そしてその影響は例外なく私たちのふるさと因幡にも押し寄せてきています。地方分権の重要性は年々増してきています。その一方で少子高齢化が進み県内人口は減少し、因幡地域の若者たちは自分たちのふるさとに愛着を感じながらも、地元で就職先が見つけられず県外に出て行かざるを得ない状況にあります。
先の見えない不況に加え、東日本大震災からの復興は急務であり、国の財源もそちらに大きく費やされることが予想されます。こうした閉塞感に満ちた世情において、私たち「青年」と呼ばれる責任世代が「自分たちのまちを自分たちの手で創り上げていく。」という決意の下に、「明るい豊かなまちづくり」に汗を流す事こそが、今最も求められているのではないでしょうか。
そしてその役割を因幡市民の先頭に立って担えるのは、この因幡の地において私たち(社)鳥取青年会議所を措いて他にはないと私は信じます。(社)鳥取青年会議所は1959年の発足以来、多くの先輩のご尽力により戦後の復興を時代の先頭に立って実現してきました。その志と行動力は今もしっかりと引継がれています。50年以上の永きに亘り、受け継がれてきた創始の心と高い志、そして急激な時代の変化を恐れない私たちの英知と勇気と情熱こそが今最もこの地域に求められているものなのです。
JC運動について
【「公益」の組織として ~因幡地域に愛されるJC~ 】
本年度は、私たち(社)鳥取青年会議所が公益社団法人格の取得申請に向けて大きな一歩を踏み出す年となります。「公益」とは世の中の役に立つことです。今年で53年目となる(社)鳥取青年会議所の歩みは正に「公益」のための運動の歴史であるといえます。
1989年からの高速道路網の早期実現に向けた陳情は、2009年に鳥取自動車道の開通として実を結びました。また1990年に因幡地域を一つのまちとして考えようと提唱された「因幡市構想」はその後「因幡田園都市構想」、「因幡市民共創運動」と確かな歩みとして足跡を残しながら平成の大合併実現への礎となりました。
そして2009年、50周年の節目の年には、道州制の実現を見据え『環光のまち因幡』推進運動がスタートしました。『因幡の豊かな自然環境(ENVIRONMENT)と因幡の特徴を活かした環境保全活動(ECOLOGY)を観光資源として活用し、人と人の環を広めながら「環境」と「経済」が好循環するまちを創る運動』として策定されたこの中長期ビジョンも今年で3年目を向かえ運動を展開中です。
私たちはこの中長期ビジョンに誇りを持っています。しかしどんなに素晴らしいビジョンを持っていても、自分たちの地域に広めていくことができなければ何の意味も持ちません。私たちは「公益」の組織として、因幡地域に愛され必要とされる組織でありたいと考えます。そのために、因幡地域の誰もが『環光のまち因幡』推進運動に共感してくれているまちを目指し、全メンバー一丸となってJC運動に取組んでいきましょう。
【「環境」と「経済」が好循環するまちをめざして】
2009年のスタート以来、『環光のまち因幡』推進運動は着実にその歩みを進めて参りました。「因幡のグリーン政策」「究極の田舎政策」「新生鳥取砂丘政策」の3つの政策については、今後はより地域の経済活動に結びつく仕組みづくりを目指していく必要があると考えます。それはただ単純に地域の自然や観光資源をブランド化していくということではありません。地域の財産にいかに環境分野での付加価値を付け、そこに生まれる魅力あるストーリーをマスコミなどの広報媒体と連携を取りながら、広く因幡地域内外に発信できるかが重要であると考えます。
今後はより積極的に、企業との連携なども視野に入れ、「環境」と「経済」の循環を実現する仕組みづくりに取組んでいきたいと考えます。
【人との出会いを宝物として】
また、地域のオピニオンリーダーの発掘と協働を目指す「社会参画推進事業」、未来の因幡を担う人材育成のための「青少年育成事業」にも継続的に力を注いで参ります。
こうした取組みにおいて、私たち一人一人のJAYCEEには、その年にしか出会うことのできない出会いが待っているはずです。そこで得られる感動や学びは必ず自分自身の成長に結びつき、この因幡地域におけるまちづくりの原動力となると考えます。
前年からの人脈の引継ぎも勿論大切ですが、単年度制によりリフレッシュしながらの新しい出会いや発見をプラスアルファする事が「不連続の連続」による真の「発展的継続」を実現することにつながります。
今後入会してくれるJCメンバーとの出会い、JC外部の因幡市民との協働の中で生まれる出会い、そうした新しい出会いをかけがえのない宝物として「人と人の環」を育てていきましょう。
JC活動について
JC活動とは例会や委員会に代表されるJC内部での会員としての活動を意味します。 このJC活動はそれのみでは、地域に対して影響力を持つことはありません。しかし私たちはこのJC活動を通して、時間の約束を守ることにはじまり、服装やバッチの着用、会議・式典における礼儀やマナー、そしてその運営方法などをしっかりと体得することができます。こうして規律の取れた組織を目指すことにより、会員一人一人が自分たちの地域において誰と接しても胸を張ることができる社会性を身につけることができるのだと考えます。そうした社会性を身につけたJAYCEEが明確なまちづくりの理念を持ちJC運動に取組むことで私たちの目指す「明るい豊かなまちづくり」を実現していくことができると考えます。長年の慣習だからと日ごろのJC活動に慣れてしまうことなく、一つ一つのJC活動の意味合いを良く理解し緊張感を持って取り組みましょう。
最後に
来年は『環光のまち因幡』推進運動も4年目を迎え、更なる「発展的継続」を実現する年となります。そうした重要な1年間を皆様と共に活動していく中で、時には苦難を経験するかもしれません。しかし私はそんなときこそ笑顔で会員の皆様を元気づけ、共に議論を交わし、事業に汗を流していきたいと思います。
『環光のまち因幡』推進運動をしっかり勉強し、その上で自由な発想を持ってJC運動に取組むことで、誰もが楽しさの感じられる積極的な事業展開が実現できると考えます。 会員の皆様一人一人の英知と勇気と情熱を結集し、ひとりでも多くの因幡に暮らす人達に『環光のまち因幡』推進運動を伝えていきましょう。
私一人の力は小さなものかもしれません。決して上手にできることばかりではないのかもしれません。しかし私には同じ志を持ったこれほど沢山の仲間がいます。
「やる気はうつる」ものです。2012年度、理事長として立候補させていただくにあたり、会員の皆様の大切な1年間をお預かりする責任の重さをしっかりと受止め、まずは私が皆様の心にうつるほどのやる気と情熱を持って自分に与えられた1年間を精一杯努めて参ります。
明るく豊かな因幡を目指して、一緒にがんばりましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。