(社)鳥取青年会議所 井上理事長 の"志の伝播" Blog
理事長日記 CATEGORY
理事会見学
昨日の3月理事会では理事会見学が行われました。
組織力向上委員会、宮脇委員長・上山副委員長、お疲れさまでした。
研修会員の皆さん、理事会見学はいかがでしたか。
13名全員での出席、本当にお疲れさまでした。冒頭に挨拶をさせて頂く身としてはいつも以上に緊張した理事会でした。議案数こそ少なかったですが、協議事項等での理事同士の議論を見て、研修会員の皆さん一人一人がそれぞれの感想を持たれた事と思います。
事業計画というのは、それまでの委員会の活動や議論の中から生まれてくる結晶のようなものです。ですからそれを上程する委員長は必然的に自分を支えてくれている委員会メンバーの想いを一身に背負って理事会に臨むことになります。
また質問・意見をする他の理事も、同じ理事として事業計画の内容について事前に確認しその事業を鳥取JCとしてより誇りの持てるものにするために、真剣且つ有意義な議論になるように努めなければなりません。
こうした理事会の場で1年間通してのLOMの意思決定が行われ、鳥取JCの青年会議所運動が発信されていきます。
新入会員の皆さんには、今回の理事会見学を体験して頂いた上で、委員会の中での自分たちの役割を考えてみてほしいと思います。仮に10年以上在籍しても新入会員でいられるのは今年1年だけなのです。各委員会の中で、一番新鮮な気持ちで議論に参加できる委員会メンバー、それが皆さんの役割だと考えます。
皆さんだからこそ持つことができる視点や、そこから生まれるアイディアを積極的に委員会の中で出して頂きたいと思います。
そして、いつかあの理事会の円卓に自分のための席がある光景を思い浮かべながら、たった1回しかない今年1年を有意義なものにして頂きたいと考えます。
理事役員の皆さん、新しい仲間の目標に成れるようにがんばりましょう!
自分にできること
昨日、エネルギー選択フォーラムに出席する前に、縫谷専務・幸田副委員長と共に宮古の被災地に足を運んで見ました。
港の周辺には全くと言っていいほど家がなく、建築物の基礎部分だけが見渡す限り点在している状態でした。瓦礫そのものは撤去されていましたが、1年が過ぎた今でも津波の恐ろしさが容易に想像できる光景が広がっていました。
撤去された瓦礫の山も車で走りながら探しました。土地勘がないままに、あちこち走りまわり幸田副委員長が見つけてくれた瓦礫の山は創造を絶するほど大きなものでした。たまたまそこに居合わせて地元の方とお話しする機会があり、「何もかも流されてしまった。福島の人たちはもっと苦しい思いをしている。」と肩を落とされている姿を見て何とも言えない切ない気持ちになりました。
「自分にできること」 人間が人間にしてあげられることはそんなに多くありません。
今日だって、自分の仕事に背中を追われながら、イライラするばかりで1日が終わろうとしています。それでも私たちはこの震災を忘れてはならなと思います。この震災を忘れないということは、自分以外の人への思いやりを忘れないということなのではないかと心から感じました。
瓦礫が撤去された広大な空き地に、ポツリポツリと新しい家が建っていました。「それでも人は同じ土地の同じ場所に家を建てようとするんだな。ここで生きようと家を建てるんだな。」そう思ったら涙が出そうな気持ちになりました。きっと一緒に来てくれた二人も同じ気持ちだったと思います。
岩手の人たちは皆暖かく、親切で、人懐っこい笑顔の人ばかりでした。この人たちの為に「自分にできること」を自分なりに精一杯考えようと思います。
最後に、今回の出向を受けて頂き、こういった機会を与えて頂いた安田監事と金田委員に感謝申し上げます。ありがとうございました。よい勉強をさせて頂きました。