理事長日記 CATEGORY
2019年5月
なぜこんなスローガンが突然出てきたのか自分でも不思議に思っています。理事長になる、そう決めてから即降りてきた言葉。思い返せば今までの38年間、自分以外の誰かにとって良かれと思う選択と決断が多かったなって気がしています。自分の親、学校の先生、社会人になれば上司、高尚なことを言えば世論。
自分にとって何が本当に思っている心なのか?そんな疑問は皆もそうだと思う。沢山の責任や、沢山の人たちに囲まれれば囲まれるほど本当に何が大切で、周りにとってどんな主張や反応が正しいのか?そんなことばかり考え、本音で会話するどころか、何が本音なのだかわからない。その感覚は「自信がない」とはまた違うそんな気がしています。若者なのだから「根も葉もない自信」でやっていけばいいと思うが、先ほどの責任や見た目、聞こえなどに意識が傾き、嘘をついているのか本心を言っているのか訳が分からなくなる。
だから、根心。それを意識していれば持続的にそういう行動や言動が維持できるはずだと、そんな願いで降りてきた言葉のように思います。
今月鳥取西道路が開通しました。これはチャンスなのかピンチなのか?例えば9号線に店を構えている人にとってはピンチ。店を構えていない人は交通量が少なくなりチャンス。地元に暮らす人でも捉え方は様々かもしれません。そもそも人は道路によって生きているわけではないし、道路とはそもそも人の目的地に向かって存在している。目的地といってもそこに行きたいのか、来てほしいのか、それとも両方なのか。
例えば自分の欲求で道路をつくりたいなら必要なのは共感。共感が欲しいなら、心から人の為を思う「根心」。何と難解なスローガンが降ってきたのだろう。
人に対するスローガンという主張、自分が出来ているから有るのではなく、出来ていないから発しているのだと認識する5月でした。