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2019年9月
あっという間に過ぎ去った9月を今思い返しています。
「一言で言うと何がありましたか?」と聞かれたとしたらこう答えます。
「今まで生きてきた中で一番たくさんの人と交流しました」と答えると思います。
おそらく4000人くらいの人と顔を合わせたのではないかと思います。全員とお話しさせて頂いた訳ではありませんが、青年会議所として交流したと考えれば本当にそれくらいの人と交わったと言えます。
何が言いたいのかと思われるかもしれませんが、人生において1ヵ月で4000人交流したと言える出来事は、経験することが難しい気がしています。
・SDGsの認知度向上。
・新しい運動ビジョン「郷土愛あふれる因幡」の発表。
・因幡地域の魅力を再確認。
・国際交流の発展推進。
我々JCの言葉で対外目的というのですが、上記4つの目的を持って事業を行わせて頂きました。4000人の方にこの「4つの意識」を醸成することに我々は英知・勇気・情熱を持って取組んだという事になります。県外の方も参加して頂いたと思いますが、因幡地域の人口が2019年4月現在で225587人なので約56人に1人の方が鳥取青年会議所の目的を共有して頂いた一ヵ月という事になります。本当にすごい事なのだと改めて現役メンバーと伝統ある組織に感謝と敬意を感じています。
来年度から展開する新しいビジョンを発表させて頂きました。
郷土愛あふれる因幡
INABA Identity「因幡市民の同一性」×Sustainable Development「持続可能な開発」
初めて見られる方はピンとこないと思いますので説明したいと思います。
因幡市民が同じ目的に対し共感できるために、因幡の人たちの共通認識を揃えましょうという事です。
何故かというとこんなまちを目指しましょうという目的を持ったリーダーシップを発揮する人が現れたとしても、それに対して因幡市民の反応がバラバラになるからです。共通認識が無ければ、そのリーダーシップもバラバラとなり目指すこともバラバラになってしまいます。
だから、「因幡地域の同一性を持ちませんか?」という誘いなのです。進む方向がバラバラなコミュニティは【誇り】を持てなくなり、人口減少は止まることはないでしょう。だったら少しでもモノやお金のあるまちに子供たちが憧れてしまい、どんどんこのまちから出ていく事が正しいという答えになるでしょう。
【誇り】を持つという事はどうゆう事なのか?
「あなたは誰ですか?」という質問があった場合に何と答えるでしょうか。
私たちの世代は大人に成長するとき、親から言われました。「私たちの様にならないように、勉強すればいい大学には入れて、お金がたくさんもらえて、安定した生活ができるから」
このように育てられたとして、私たちは「あなたは誰ですか?」という質問に答える事が出来るでしょうか。前提として郷土に対して否定から積み重ねている教えのように感じます。
「鳥取って何があるの?」っていう質問に「何もないよ」って答える人が多いと思います。それがこの現象を生み出しているのではないでしょうか?
この一年ビジョンを定めるために誇りというものは過去から現在の時間軸から生まれるものなので、因幡の歴史と伝統文化、初心者ではありますが認識を深めました。
結論からいうと、認識すれば【誇り】が生まれます。知ろうとしていないだけなのです。郷土の教育を育み是非とも誇りを持って因幡の同一性を築き上げていきましょう。
持続可能な開発はSDGsの事です。それについて調べればたくさんの項目があります。日本では当たり前のことが世界にはそうではない事がある。世界では当たり前のことが日本ではそうでないこともある。だから、誰も取り残さない状況を世界のみんなで作り上げようという包括的な目標です。その目標は世界の同一性とも捉える事が出来ます。
郷土の同一性と世界の同一性を掛けて、誰に対しても【誇り】を持った人たちのコミュニティである、郷土愛あふれる因幡が生まれ、未来に持続的に存在することを願っています。
重ね重ねではありますが、鳥取青年会議所の運動に触れあって頂いた皆様本当にありがとうございます。私がリーダーを務めさせていただくのはあと3ヵ月ではありますが、精一杯走り抜けたいともう一度初心に還り、9月が終わります。
2019年8月
面白い言葉がありました。
「我々は自律的な存在であり、自分自身の認識を磨くことで進歩し、世界をいい方向に変えることができるのだ。ただし、文明社会では、相手の意に反する力の行使が正当化されるのは、他の人々に危害が及ぶのを防ぐためである場合に限る。物質的であれ精神的であれ、相手にとって良い事だからというのは、干渉を正当化する十分な理由にはならない。相手のためになるからとか、相手をもっと幸せにするからとか、他の人の意見では賢明な、あるいは正しいやり方だからという理由で、相手にものごとを強制したり、我慢させたりするのは決して正当なものではない。」
「だからこそ、本人のみにかかわる部分については、当然ながら、本人の自主性が絶対的である。自分自身に対して、すなわち自分の身体と精神に対しては、個人が最高の主権者なのである。」
もっともな話である。トップであれ上役であれ、議案の主役である委員長本人の為という事で意に反する事を強要してはいけません。それがどんなに「その人のためだから」という理由であっても。主権者は委員長本人のものである。だからこそ、自主性が絶対的に必要なのである。難しいのは「ただし、他の人に危害が及ぶのであれば意に反しても正当化される。」という部分です。危害とはどこまでの事なのであろうか?一人でも迷惑だと感じれば危害なのか、生死に関わるような事までは危害と考えないのか・・・
おそらく、JCという環境はこの事を考えていく事が、何よりも課題ではないかと思います。それが一番つらい事でもあり、一番面白い事でもあり。これに向き合う事で認識が磨かれ、このまちを、大きく言えば世界をいい方向に変えることが出来る。
9月はついに60周年という大きな事業と記念大会。ご参加頂く皆様には、たくさんのお願いをさせて頂いていますが、引き続き何卒更なるご支援ご協力をお願いいたします。そして60周年という出来事が、組織の理念でもある「明るい豊かな社会」を目指し、永続していく事に対して、すばらしい過程である事を願って8月が終わります。
2019年7月
7月に入り、いよいよ私の理事長生活も後半戦。最近ここ半年の自分の選択について振り返ることが多くなりました。自分の芯に一貫性を持って判断していたことに多少ブレが生じてきたように感じるときもあります。何故かというと相手を理解したからだと感じています。自分と生まれも育ちも違う人たちに対し、一貫性という自分の価値観を100%理解してもらう事が最近ではワガママのように思い、相手に対して歩み寄っているような。リーダーとして選択が適切なのかどうかという疑問が一番強くなったところで、これからが折り返し地点なのだなと認識しました。夏という事で暑さが心配になり自分の会社の現場を回り、従業員たちがどんな状況なのかを確認しましたが、やはり今までと暑さが違う。毎日こんな暑さで一日中外仕事を頑張ってくれている事に「ありがたい」の一言です。改めて、まちづくりも仕事も両方成長させなければと考えています。
例年横浜で開催されているサマーコンファレンスにも参加しました。私の好きな田坂広志氏の講演の中で、まちづくりに必要な3つの要素、「プロフェッショナル人材」「ネットワーカー人材」「リーダーシップ人材」が必要であり、学校教育の中でこの要素を習得するのは不可能であると。しかし現代の教育を否定しているわけではなく、今後どうやってこの能力を身につけていくのかという課題がテーマでした。プロフェッショナル人材というのは職業的能力であり、やはり社会人になって現場を経験していないとその種のプロフェッショナルにはなれない。ネットワーカー人材とはコミュニケーション能力が必要であり、色々な人との関わりを持つことで人と人をつなげる役目という事。これについても学校教育では教えて頂けない。最後のリーダーシップ人材ですが、今までのように「俺についてこい」というイメージではなく、「志」や「使命感」が長けていて、何も言わなくても周りに人が集まり、この人と一緒に仕事がしたい、まちづくりがしたいと思われるようなリーダーだという事。3つの要素が備わっている人がいれば一番いいのだが、そんな人材はなかなか存在していない。だから、JCという組織がその成長の機会であり、その中でこの能力を身につけることが出来るのだと説明がありました。それに加え、学生と一緒になって事業を作り上げていけば、学生時代でもこの能力を身につけていく事が出来る。苦労や失敗があるかもしれないがそれを乗り越えたとき一番成長しているのは実は自分自身だと。
学歴評価が重要視されてきた社会から変革し、この理論が常識となり、みんなに拡がればどれだけの人が更に生きがいを持ち、幸福になるのだろうと思います。たくさん本を読んだり、人の話を聞いたりしましたが、なぜこの人の話は何の抵抗もなく聞けるのだろう?何一つ引っ掛かりがない。意外に歩んできた事や感じてきた事が被っていたりして・・・そんな事ないと思うのだが。今まで以上に会って話してみたいって思いました。
もう2か月無いうちに60周年という鳥取JCにとって大きな締めくくりが・・・・。我々の思いがたくさんの人たちに少しでもいいから「共感を」と願い7月も終わります。