2016年度理事長予定者
2016年度 鳥取青年会議所 第58代理事長予定者
生年月日 : 1977年12月3日
事業所 : (株)田淵金物
鳥取青年会議所における履歴
2003年 | 後期入会 |
2004年 | 人間力開発委員会 委員 |
2005年 | 総務委員会 委員 |
2006年 | 総務委員会 副委員長 |
2007年 | 会員交流委員会 委員長 |
2008年 | 組織力向上特別委員会 副委員長 |
2009年 | 新生鳥取砂丘政策委員会 委員長 |
2010年 | 因幡総芝生化特別委員会 副委員長 |
2011年 | 広報渉外特別委員会 委員長 |
2012年 | 副理事長 |
2013年 | 因幡のグリーン政策委員会 委員 |
2014年 | 因幡創新特別委員会 委員長 |
2015年 | 副理事長 |
はじめに
鳥取青年会議所は1959年に47人の高い志を持った先輩の御尽力により、日本で156番目の青年会議所として発足しました。大東亜戦争敗戦後の日本復興から高度成長期の後に起こったバブル崩壊、そして大きな地震と津波によって、我が国に甚大な被害を及ぼした東日本大震災を経て、現代の日本と我々の暮らす因幡地域が存在しています。そんな時代の中、変革の能動者として、それぞれの社会背景にある問題を常に問い、課題に立ち向かい続けてこられた先輩諸兄の活動によって、現在も地域から信頼される鳥取青年会議所があり、その創始の志は今も脈々と受け継がれています。
今、我々に与えられた使命
2015年に入り、国の地方創生に関する戦略が明らかになりつつあります。市町に対し、本格的な人口減少時代が到来する上で、地域の特色や資源を活用した独自のまちづくりを、より地域が主体となって行うことが求められています。幸いにも、私達の暮す因幡地域は、卓越した多くの資源を有しています。国の天然記念物である雄大な鳥取砂丘をはじめ、美しい海と山から成る自然環境、素晴らしき伝統文化と歴史、あたたかさを感じる人柄も特徴的な財産であります。しかしながら、これらの光り輝く資源を誇りとして市民が再認識しなければなりません。そして、更に磨き上げ、地域力へと昇華させていく事こそ、我々に与えられた大きな課題なのです。
そんな時代の中、2016年度も率先垂範してこれらの課題と向き合い、青年らしく斬新な知恵を出し合い、次世代へ先送りすることなく民間の先頭で運動を推進していきます。因幡を明るい豊かなまちへ誘うことこそが、鳥取青年会議所に与えられた使命なのです。
笑顔溢れる豊かなまち「環光のまち因幡」の実現
さかのぼれば、2003年のことでした。自身の価値観を大きく変える瞬間に出会いました。それは、この世に生を受けた我が子を初めて腕に抱いたときの事です。感動と喜びと共に、「この子にとって、今のまちは誇りを持って、暮らしたいと思えるまちなのだろうか。私は、豊かな未来を残し、託すことができるのだろうか。」と、責任世代として強い使命感を持ちました。その上で一つの想いが芽生えました。「ただ、この子達の笑顔が溢れるまちにしたい」その想いは、その数ヵ月後、鳥取青年会議所入会の機会に恵まれ、活動に邁進する原動力になりました。鳥取青年会議所は、意気溢れる青年期の人財が集う、無限の可能性を秘めた団体であります。次の世代が自信と誇りを持って幸せに暮すことが出来るまちを創ること、それこそが我々の掲げる「環光のまち因幡」の実現なのです。
若者の声が響きあう元気なまち
若者、特に同世代の参政意識の底上げは、青年会議運動が担う重要な責務であります。これからの地域を担う責任世代として、また公益法人格を有する組織として、若者の参政意識向上に取り組みます。また、18歳以上に選挙権を与える改正公職選挙法が成立したことを受け、初めて未成年者が投票する見通しの来年夏の参院選に向け、中立的立場に徹する青年会議所にしか出来ない“主権者教育”を行います。この時代の波を捉え、今こそ未成年者を含む若者の意識を変えていく、大きなチャンスなのです。今後も継続的に行政と社会に対する参画意識の向上を図り、若者の声が響きあう元気なまちを創ります。
青年経済人として問われる資質向上
地方創生の鍵は地域全体を新たな視点で見渡せる若者の感性であり、次世代の地域経済を担う青年経済人の資質向上こそが、地域の自立には不可欠です。これからの経済活動に問われるべき成長は「中身がどうであるか」であり「何のための経済成長であるか」を再確認しなければなりません。先ずはメンバーが、日本人の古くから持つ価値観である「利他の精神」からなる「心」を基軸とした日本型資本主義の本質を理解した上で、地域に広く浸透させ、盤石な地域経済の構築を目指します。
ご縁を紡ぐ“ひとづくり”と“組織づくり”
青年会議所活動の中で頂くありがたいご縁に対して、感謝し大切にする事を改めて意識しつつ前に進んでいきます。メンバーそれぞれが、活動で頂いた良縁の一つ一つを大切にし、糸の様に紡ぎ、大きな輪にしていくことこそが「人と人との環」であり、「環光のまち因幡」推進運動の原動力となるのです。また、その人達に我々の“まちづくり”に対する想いを真剣に伝え、賛同者を増やしていかなければ、「環光のまち因幡」の実現は成し得ないのです。
また、先輩諸兄をはじめとする多くの方のご尽力を待ちまして、志し高きメンバーが拡大傾向にあり、2016年度は140名規模の全国的にも大きな組織に育つ見込みです。一人一人の活動に費やす尊い時間を大切に想い、その大きな力を余すことなく“まちづくり”の力に変えることが出来る、最適な“組織づくり”に挑戦します。メンバーが一丸となって、助け合い、活かし合い、それぞれの個性が響きあい「世のため人のため」に更に質の高い奉仕を行うことが出来る、美しき組織を創り上げます。
“考”“動”を追求する“まちづくり”
2016年度は、更に外を意識しつつ積極果敢に“まちづくり”を行います。私は、それぞれの委員会が達成すべき成果を次年度に託すことなく、今年一年で完結するための方針を明確に定めます。委員会に定められたテーマについて、真剣に向き合い、悩みながら答えを出し、直面した様々な問題を解決していかなければなりません。その上で、問題の本質を捉え、皆で知恵を出し合い、一定の答えが出れば即行動に移すのです。その繰り返しを一年間徹底していきます。JCは一年ごとに役職が代わる単年度制を採用しています。だからこそ、石橋を叩き続けていたら好機は逃げてしまうのです。その限られた時間に対して最大限の成果を望むためには、徹底的に“考え”“行動”に移し、想いをかたちにする事なのです。そして、私自身が如何なる壁が立ちはだかろうとも、諦めず突破していく覚悟を持って“考”“動”し続けます。
「環光のまち因幡」実現へ向け、アクションプラン始動
鳥取青年会議所創立50周年の際に策定した運動ビジョン「環光のまち因幡」推進運動は、今日まで様々な模索を行いながら活動を進め、2016年度で7年目を迎える一貫した運動であります。節目となる2019年「環光のまち因幡」のあるべき姿を更に明確化し、その夢を皆で共有した上でアクションプランのエンジンを始動させます。更に市民を運動に巻き込み、計画を持続的に発展させるための連携体制の強化に注力します。そして、より地域ニーズを意識し、実益性の高い活動を行っていきます。
鳥取青年会議所は因幡の未来へ向けて力強く行動します
一.海と山、「日本一美しい自然環境」を残します
一.地域間の活発な連携による「日本一行きたい、住みたい」田舎を創ります
一.鳥取砂丘に新たな魅力を加え、「世界を魅了する事業」を確立します
一.「芝生でつながる日本一住み良い環境」をまちの至る所に創ります
一.郷土愛と自主性を備えた、「未来の因幡を担うリーダーを育成」し続けます
決意
これからも鳥取青年会議所は、因幡の明るい未来へ向けて運動を推進し続けます。決して我々責任世代がまちづくりを諦めてはなりません。近年の社会では陳腐にさえ聞こえてしまいますが、日本人として本来持ち合わせた精神性である「利他の精神」「世のため人のため」の言葉を常に唱えつつ、変革の能動者として行動を追求する一年にします。今、自らに託された責任を強く自覚し、メンバーが運動に掛ける尊い時間を大切に想い、更にその価値を高めます。そして、愛する因幡のために身を奉げる覚悟をもって理事長職に取り組む事をお約束申し上げ、結びの言葉とさせていただきます。