理事長所信
2021年度 鳥取青年会議所 第63代理事長
生年月日 : 1984年4月19日
事業所 : 榮徳観光有限会社
鳥取青年会議所における履歴
2013年 | 青少年育成委員会 委員 |
2014年 | 究極の田舎政策委員会 委員 |
2015年 |
新生鳥取砂丘政策委員会 委員 中国地区協議会 LOM支援委員会 委員 |
2016年 | 会員交流委員会 副委員長 |
2017年 | 社会参画推進委員会 委員 |
2018年 | 社会参画推進委員会 委員長 |
2019年 | 人財グループ担当常任理事 |
2020年 | 専務理事 |
2021年 | 副理事長 |
はじめに
1959年鳥取青年会議所は因幡地域の「明るい豊かな社会の実現」を目指し、47名の熱い想いを抱いた青年たちで設立されました。今日まで、諸先輩方が人と人、そして地域との繋がりを大切にし、活動や運動を展開してこられた熱い想いは、60年以上もの時を越え脈々と受け継がれてきました。先輩方が流してこられた多くの汗と涙、時には衝突し、知恵を出し合い、手を取り合いながら、一つひとつの功績と軌跡で築いてこられた歴史に心より感謝の念を表します。
昨今、新型コロナウイルス感染症の発生により、以前の価値観や社会環境は変化し、私たちの生活は一変しました。そして、青年会議所活動も従来のやり方のみでの活動継続は困難を余儀なくされました。しかし、「明るい豊かな社会の実現」を目指す我々は、どの様な時代の変化にも柔軟に対応し青年会議所活動を止めることなく歩んでいかなければなりません。
時代の変化の中でも変わらないもの、それは「心」だと思っています。この様な時代だからこそ「心の声」を聞き、まずは私が誰よりもメンバーを愛し、メンバーのご家族を愛し、そしてこの鳥取青年会議所を愛し、地域を愛し、メンバーと共に「明るい豊かな因幡地域の実現」に向けて運動を展開していくことをお約束します。
いつの時代も壁はあると思います。しかし、今までも諸先輩方のご尽力、そして地域の皆様のご協力によりいくつもの壁を乗り越えてこられました。私たちには情熱のある仲間がいます。心から思いあえる仲間がいます。協力して下さる地域の方々がいます。どんな小さなことも大きな愛をもって青年会議所活動を邁進してまいります。
ブランド力の向上
青年会議所の理念の一つに「service to humanity(人類への奉仕」という言葉があります。我々の運動は、自分たちだけのためだけではなく、地域の先駆けとなり、地域にとってよりよい影響を与え続けるものでなければなりません。そして、変わることない理念に基づき、地域に根差した運動を行う我々は、因幡地域の皆様に共感と愛着をもっていただくことが重要と考えます。
しかし、我々自身が青年会議所運動の理念や意義を深く理解し、誇りをもって活動できなければ地域の皆様に共感を得ることはできません。まずは、我々自身の認識を高めること、そして因幡地域に必要な運動を展開することで、地域との関係性の強化を図ります。さらに、魅力的な運動を発信し続けることで、鳥取青年会議所のファンを獲得し地域に必要とされる団体として邁進してまいります。
未来につながる拡大運動
青年会議所は40歳で卒業となるため、組織の新陳代謝は必要不可欠です。様々な知識や経験をもったメンバーを迎え入れ、新しい意見を取り入れることで組織は活性化し、さらに様々な経験を重ねていくことでメンバーが成長していきます。このサイクルを保っていくことが魅力ある組織の継続につながると考えます。
そして、運動を展開していくには、1人ではできないことも5人、10人ならできるかもしれません。そして100人いれば100人の知恵と情熱が結集できます。我々が今後も魅力ある運動を展開していくために、より多くのメンバーで社会の課題に取り組み、鳥取青年会議所を次世代へとつないでまいります。
強い組織の確立
青年会議所は「奉仕・修練・友情」という三信条の下に日々活動をしております。そしてこの三信条があるからこそ日々、目標に向かい成長できているのです。私たちは青年会議所活動の中で、本当に必要なものを理解し、苦悩し、成長する機会が沢山あります。その機会を逃すことなく、課題に向けて熟考し、能動的に動き、人とコミュニケーションをとり、奉仕や修練の経験を通じてメンバーがそして組織が成長していかなければなりません。
そして、組織が成長し続けるためには、情報共有は必須です。ただ聞いているだけ、ただ見ているだけでは真の情報共有とは言えません。自ら情報を捉える姿勢をもち、自分のものとすることが必要です。さらに、目指す目的に向かうスピードや結束力を高めるには、環境の変化に対応しながらも「情報」だけでなく「思い」を共有し、共感することが重要と考えます。
常に成長する機会を得て、目的を達成するための能力を向上させ、より良い変化をもたらすことは、我々の使命です。本質を見極め追求し、一人ひとりが「変革の能動者」として活動できる強い組織を目指してまいります。
因幡地域の未来へ
鳥取青年会議所は2020年度より「郷土愛あふれる因幡」という新たなビジョンを掲げ運動を展開しております。愛する郷土を持続可能な地域とするため、今私たちは何をしなければならないのか。2021年度より、鳥取青年会議所は、教育、防災という観点から運動を展開しております。そして2022年度も、未来を担う子供たちのため、そして愛する因幡地域を守るため、運動を継続してまいります。
(教育)2020 年教育改革では「新学習指導要領」が導入され「生きる力」のその先の力を育成することが重要視されています。時代が急速に変化するなか、社会の変化に柔軟に対応する力を身につけてもらうことは必須です。しかし、受けるだけ、教えてもらうだけではその力は養われず、自ら学びに向かい、思考し、判断することが重要となります。そして、子供たちは学校だけでなく日々の生活から学ぶことも多く、遊びや家庭内など様々な場面でも、与えられるだけ、教えられるだけではなく、自ら考え主体的に行動することが必要であると考えます。また、子供たちだけではその力を養うことは難しく、まずは育成する立場である大人たちも理解し、社会と共有、連携しながら育成できる様、因幡地域全体で未来を担う子供たちを支える体制を築き、因幡地域の未来を明るいものにしていくことを目指して運動を展開してまいります。
(防災)日本全国いつ災害がおきてもおかしくないと言われている昨今、この因幡地域においても例外ではありません。そして、自然災害は時として想像を超える力で襲ってきます。過去の大災害では、公助の救助が追い付かず、大半が自助と共助により命が助けられました。このことからもいかに自助、共助が重要であるかが伺えます。また、熊本地震の際には、行政から冷たいおにぎりをもらうのに1時間も並ぶ避難所がある一方で、災害直後から温かい食事が配給された避難所がありました。後者は、日ごろからの地域のコミュニティ力が高く共助に結びついたものと考えます。今後起こりうる災害に対して、まずは、一人ひとりが自分事として捉え備えること、そして、地域に存在するリスクを見つけ出し、迅速かつ適切に対応するため、改めて地域コミュニティのあるべき姿を創造し、地域コミュニティを核とした防災活動に取り組むことが重要と考えます。この愛する因幡地域を守っていく我々は、地域の皆様が安心して暮らしていける様、災害に強い人づくり、体制づくり、地域づくりを目指して運動を展開してまいります。
感謝と決意
私は2013年に鳥取青年会議所に入会しました。入会当初、家庭・仕事の両立で精一杯で活動時間もなかなかとれませんでした。しかし、私のおかれている状況を全て個性と見てくださり愛をもってご指導くださる先輩方や心の通じる仲間たち。そして何より私を応援してくれた息子や家族や職場の仲間たち。そんな温かい人々に支えられ今日まで歩むことができました。また、事業で出会った地域の皆様とのふれあいがJC活動への原動力となっています。
何もできなかった私が今こうして、理事長として立候補させていていただけるまでに成長の機会を与えていただきました。身をもって感じたこの組織の素晴らしさを1年間通して全メンバーに伝えてまいります。
「思い」は努力し続ければいつか叶うと信じています。鳥取青年会議所を未来につなげ、因幡地域が「明るい豊かな社会」となるよう、メンバーの努力した時間を大切にし、この尊い仲間たちと共に邁進いたします。結びとなりましたが、私が愛する皆様に感謝申し上げ、この感謝の気持ちを情熱に変え全身全霊で取り組むことをお約束し、2022年度鳥取青年会議所の理事長として立候補させていただくことへの決意とさせていただきます。一年間どうぞよろしくお願いいたします。