理事長所信
2024年度 鳥取青年会議所 第66代理事長
事業所:(有)湖山大門
鳥取青年会議所における履歴
2016年 | 社会参画推進委員会 委員 |
2017年 | 人間力開発委員会 委員 |
2018年 | 地域コミュニティ推進委員会 委員 |
2018年 | 鳥取ブロック協議会 総務渉外委員会 副委員長 |
2019年 | 国際交流委員会 委員長 |
2020年 | 因幡アイデンティティ特別委員会 委員 |
2020年 | 日本青年会議所 国際ビジネス推進会議 委員 |
2021年 | 会員拡大特別委員会 理事 |
2022年 | 副理事長 |
2023年 | 専務理事 |
はじめに
全国で156 番に発足した鳥取青年会議所は、2024 年、いよいよ創立65 周年を迎えます。
この長いときを絶えることなく結んできたもの。
それは、先輩諸賢が道を切り拓き、様々なパートナーの方々とともに、因幡地域の発展のために発揮された果敢な行動力と築き上げられてきた深い深い歴史です。
私たちには、65 年間、人とともに、地域とともに結ばれてきたものを、しっかり次代に結んでいくという大きなミッションがあります。
近年、例を見ないほど、社会、地域、生活、すべてが根底からの変革を余儀なくされました。
これは、決して嘆かわしいことではないと私は心からお伝えしたい。
時代は変わることが当たり前であり、新時代が到来するという、大きな契機なのです。
予測不可能な時代と言われますが、予測できるよりもずっとずっと、心が弾みます。
今ここにいるすべてのメンバーと共に、今このときをともにしながら、今しかできないことをなし得て、新時代へ結んでいける。この瞬間が、私は楽しくて仕方ありません。
65 周年記念大会を成功させ70 周年へ。次代を結ぶ。
いよいよ訪れる65 周年記念大会は、創立以来、ご支援ご協力をいただいた地域の方をはじめ、日本JC、他LOM、行政、企業、NGO、そしてこれまでの礎を築かれたOB の方々に感謝をお伝えできる場です。歴史をメンバー一丸で振り返る機会を設け、モチベーションを高めながら、個々がこれらの方々に、より一層の協力を図れるような学びを得てまいりました。
この素晴らしい繋がりを維持し、未来に向かって、より強固なパートナーシップを構築しながら、65 周年の記念式典と記念事業を完遂して確かな軌跡を残し、新時代へと結んでまいります。
2019 年策定された運動ビジョン「郷土愛あふれる因幡」が、この度折り返し地点に到達いたします。折り返しまでの5 年間、私たちは、JCI 鳥取のブランディング向上、防災、因幡地域の未来を見据えた子育てや教育の拡充などに真摯に向き合い、着実に取り組んでまいりました。
次の時代へ結ぶために、因幡市民が郷土に対する誇りを再確認することで、アイデンティティ形成へ結び、持続可能な社会が実現できるよう、邁進してまいります。
対話で結ぶ。
私は、「個」が光る、開かれた組織づくりをしていきたいと感じております。わかりやすく例えるならば、言い出せない雰囲気を醸し出すような組織にはしたくありません。「明るい豊かな社会実現」という共通のゴールを見据え、自分とは異なる価値観や視点を積極的に共有していきたいと考えております。
教育現場ではアクティブ・ラーニングがすでに導入されております。近年JCI 鳥取でアクティブ・ラーニングの課題にも取り組んでまいりました。対話を深めるためにアクティブ・ラーニングを採り入れ、活動するうえで、自分の見識を広げて深めることのできる場所にしていきましょう。
新時代をまちづくりで結ぶ。
因幡地域は、まちの支え手である生産年齢人口率が低く、減少の一途を辿っています。
新時代は、決して支え手が多くない環境でも持続可能なまちづくりをしていかなければなりません。
そこでキーワードとなるのが「新時代精鋭のまちづくり」です。
今こそまさに、因幡地域の特性や魅力や文化的資源を見直し、同時に活かしていくという、新たな日常におけるまちづくりの幕開けであると考えます。
因幡地域の人々に、地域発信の感動や生きるよろこびをもたらし、人生を豊かにすることで、郷土愛を醸成していきたい。そうしていくことで、因幡地域を活性化できるようなまちづくりをJCI 鳥取で創造していきたいと考えております。
日々の活動のなかで各々が感じ取る「ハッシュタグ新時代鳥取」を結び、集結させましょう。
因幡地域と向き合っているJCI 鳥取にしかできないまちづくりが必ずあります。
誰一人取り残さないまちづくりが活性化する取り組みで、新時代にまちとひととを結びます。
新時代に理念とメンバーとを結ぶ。
私は、皆さんと2024 年度の理念を共有し、理念を通じてしっかり結びつきたいと考えております。
誰一人取り残さない、誰もが活躍できる組織を目指します。
メンバー一人ひとりが、かけがえのない存在であり、JCI 鳥取は、そんなかけがえのない存在の集団だからです。
必ず「個」を活かし、「個」を結んでまいります。
JCI 鳥取で多くのことを経験し、共に成長してまいりましょう。
自分の役割を果たすために、ぜひメンバー同士で対話を重ねてください。
常に行動を共にする仲間がいます。
フォローしあって、切磋琢磨し、成長してまいりましょう。
新時代に変化を恐れぬ組織へ変遷する。
ありきたりの引用ですが、挑戦からしか、新しい価値は生まれません。失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる。
先輩方の歴史を重んじることはとても重要です。
歴史を重んじると同時に、新時代にふさわしい変化を恐れぬ組織へと変遷をとげていきたい。
そう考えます。
「ボス」ではなく「リーダー」として結ぶ。
かつてイギリスの百貨店王と言われたセルフリッジは、ボスとリーダーの違いを明確にし、自らはリーダーとなって成功を収めました。
その姿勢に見習い、私は、メンバー一人ひとりの熱意を引き出しながら、しっかりと結んでまいりたいと思います。
組織の風通しをよくできるよう、透明性を高く保てるよう、自ら立ち、余すことなくここから見た景色をお伝えします。
いいことばかりでなく、危機感やうまくいかないことも共有を進め、どんなことにも一丸となって立ち向かっていける組織でありたいと考えます。
セルフリッジのリーダー論によると、ボスならばやれと言うそうです。
リーダーならば、共にやりましょうと言うそうです。
私は、リーダーとして、 「共にやりましょう」―― 皆さんにそう言っていきたいと思います。
結びに。
私は、大人が言うことだから正しいという従順さより、必ずしも正しいとは限らないという信念のもと少年時代を過ごし、やがて大人になりました。
ときには周囲から破天荒だ、異端児だと言われることもありました。
ただ、納得できない世の中の物差しには従わなかった。
そのポリシーは曲げることなく、2016 年、鳥取青年会議所の門を叩きました。
入会当時は、今思うと未熟なゆえ、受け入れられないことがたくさんありました。
しかし、そんな私から見えている景色を決して否定することなく、時間をかけてでも向き合い、寄り添ってくださった多くの先輩方、仲間との出会いが私を変えることになります。
様々な経験を通し、自分自身の視野の狭さに気づかされました。
広い視野と、自分を突き動かす無限の可能性が、ここでのすべての原動力になっております。
だから、失敗も変化も恐れることなく、あらゆることに立ち向かってまいります。
蝶結びは、2 本あるように見えて、実はつながっている1 本です。片一方を引っ張ると簡単にほどけてしまいます。しかし、左右均等に引っ張ると、結び目は逆に強くかたくなり、ほどけなくなります。
絆という名の蝶結びをメンバーの皆さんと左右で引っ張り合って、強固な結び目をつくっていきたいと考えています。
楽しみながら学び、因幡地域に、人々に、そして未来に、供与できる組織のリーダーとして、多くの皆さんの力を集めて結び、全身全霊で取り組んでいくことを、今ここでお誓いいたします。